中国語強制に断固反対、在日モンゴル人ら抗議デモ 東京


 中国政府が進めている内モンゴル自治区の漢語教育への切り替え措置に抗議するため、日本在住で同自治区やモンゴル国出身のモンゴル族の人々が12日、都内でデモ行進を行った。

漢語教育への切り替えに反対し横断幕などを掲げて行進するモンゴル族の人たち=12日午後、東京都内(加藤玲和撮影)

漢語教育への切り替えに反対し横断幕などを掲げて行進するモンゴル族の人たち=12日午後、東京都内(加藤玲和撮影)

 日比谷公園中幸門(千代田区)から出発した約500人の参加者らは、「モンゴル語教育を中国語に切り替える政策に断固反対」「民族地域自治法を守ろう」などとコールしたほか、現地で同措置に抗議し投身自殺した女性・ソルナさんをしのび、「モンゴル ヘレー ソルナ」(モンゴル語を学ぶぞ)と訴えた。数寄屋橋交差点などを通過し、楓川弾正橋公園(中央区)までの約2㌔を1時間ほどで行進した。

 内モンゴル自治区出身で日本語学校に留学中の20代男性は、民族衣装のデール姿で参加。「自分が幼い頃はモンゴル語で勉強できていたが、今、内モンゴルは大変な状況にある。故郷の同胞を思って参加した」と話した。