コロナ影響内閣府調査 貧困世帯の子に顕著 「授業分からない」


新型コロナウイルス

 内閣府が昨年3月前後に全国の中学2年生を対象に行った子供の貧困実態調査によると、新型コロナウイルス対策として全国一斉休校が始まった一昨年の同時期と比べ、「授業が分からないと感じること」が「増えた」との回答が全体の26・4%を占めた。

 同じ回答が一人親世帯では32・4%、母子世帯では31・4%に上っており、内閣府は、コロナ禍が全国の子供に影響を及ぼしたとしつつ、収入が低い世帯ではさらに顕著な影響が出ている可能性があると分析している。

 子供の貧困に関する全国規模の調査は初めて。昨年2月12日から3月8日にかけて、全国の中学2年生とその保護者5000組を対象に実施され、有効回収率は54・3%だった。