「壁を越えて世界平和を」 多文化交流フェスティバル
多文化共生社会の実現に向けて国際交流活動を促進する「多文化交流フェスティバル in TOKYO 2019」(同実行委員会主催)が4日、東京・新宿区の四谷区民ホールで開かれた。今年で5回目。
「多文化共生トーク」が行われ、参加したサンマリノ共和国のマンリオ・カデロ駐日大使は、「日本の若者は自分の国のことを勉強して伝統文化を大事にしたらいい。伝統を守ることは義務であり、学校でももっと教えられるべきだ」と強調した。
また、韓国人の母親を持つ津田塾大学2年の江頭優美さんは、今年2月に韓国で日韓友好を願う署名活動を行った体験をスピーチ(写真=石井孝秀撮影)。不安を抱えながら始めたが、多くの人々から受け入れられたと話し、「壁を乗り越えて一つになることができれば、世界平和のモデルになる」と訴えた。
会場周辺では各国の大使館や在日外国人グループなどによるブース展示や物品販売も行われた。ステージではインドネシアのダンスやアフリカ音楽、さらに日韓の友好を歌とダンスで表現したパフォーマンスなどが披露された。