人と動物との関係、資料で紹介 江戸東京博物館
パトロール
江戸時代に観賞用として愛された小鳥や明治時代に馬車の働き手として活躍したウマなど、江戸・東京の人々と動物とのさまざまな関係を歴史的資料で紹介する企画展「いきものがたり―江戸東京のくらしと動物―」が6日、東京都墨田区の江戸東京博物館で始まる。それに先立ち5日、報道向けの内覧会が行われた。
目玉の一つは、港区の武家屋敷跡から出土した生後1年前後の番犬とみられるイヌの骨。埋葬品に三途の川の渡し賃としての銭貨が発見されており、同館学芸員の西村直子さんは「裏庭と思われる位置で埋葬されていた。飼い主から可愛(かわい)がられていたことがよく分かる」と説明した。
このほか、流行(はや)り病の後遺症で耳が聞こえなくなってしまわないよう、病気の子供の枕元に置かれていた耳の長いウサギの絵など、縁起物のデザインとなった動物たちも紹介。さらには、日本初の百科事典や武家の子供が乗馬の訓練に使っていた木馬などの展示もされる。来月23日まで。