北京100日前「人権弾圧五輪にNOを」
国会前で抗議集会
外交ボイコットなど要請
来年2月に開幕予定の北京冬季五輪まで100日となった27日、開催に反対するウイグルや南モンゴル(内モンゴル自治区)、香港の出身者や日本人支援者らが、東京・永田町の国会議事堂前で日本政府の外交ボイコットを呼び掛けた。主催は2022年北京人権弾圧五輪の開催に抗議する実行委員会。
国会議事堂に向かってマイクを握った世界モンゴル人連盟のダルハド・ハスチョローさんは、「チベット、ウイグル、南モンゴルを侵略し、香港や自国民まで弾圧している中国での五輪開催に強く反対する。アジアの心臓であり自由の国である日本が正義の側に立って、北京五輪にNOと言ってほしい」と声を張り上げた。
香港出身でStand with HK@JPNの何嘉軒さんは「今の日本は10年前の香港そっくり。経済的利益を優先し、人権弾圧に目を背けることは間違いだ」と訴えた。
国会前での街宣に先立ち、西麻布の中国大使館前でも抗議活動が行われ、抗議への参加者らが「人権弾圧国家の五輪開催を許さない」とコール。日本ウイグル協会のサウト・モハメド理事は、「100日前を切ると開催地の変更は難しくなるだろう。選手たちはこれまでの練習の成果を発揮したい気持ちがあると思うが、日本の政府には外交ボイコットを、大企業にはスポンサーの見直しをお願いしたい」と話した。一行は、人権状況の改善や政治犯の釈放などを求める声明文を大使館のポストに投函した。