「自由な香港 取り戻せ!」 在日関係者ら都内でデモ
香港で反政府デモのきっかけとなった「逃亡犯条例改正案」に反対する「100万人デモ」から今月9日で2年。これを受けて、在日香港人らは12日、東京都新宿区で中国政府に抗議するデモ行進を行った。通行人らは足を止め、耳を傾けたり、声援を送る姿も見られた。
午後4時に新宿中央公園水の広場から、「香港加油」などと書かれた黒いTシャツと黄色いマスクを身に着けた約250人(主催者発表)が出発。「香港独立」などと書かれた旗や、「雨傘運動」を象徴する黄色い傘を持った参加者は、都庁やJR新宿駅前、区役所前などを約1時間かけて行進した。自由な香港への願いを込め、「香港を取り戻せ!革命の時だ!」「人権弾圧やめろ!」とシュプレヒコールを上げた。
在日香港人団体「Stand with HK@JPN」のウィリアム・リー代表は、「現在、香港では国家安全維持法によりデモ活動を自由にすることはできない。だからこそ、日本をはじめ世界中から、政府と闘い続ける意思を香港に届けたい」とデモに懸ける思いを語った。デモ行進に参加した青年男性は「理不尽な政府に対して沈黙したら、いつかは死んでしまう。厳しい状況の中でも、自分のできることをしていきたい」と話した。