「中国はジェノサイドやめよ」在日ウイグル人らが抗議集会


 中国人民解放軍がウイグル族のデモ隊に発砲したグルジャ事件(1997年2月5日)から24年となる5日、在日ウイグル人らが東京・元麻布の駐日中国大使館前で抗議活動を行った。

抗議集会で中国を批判する在日ウイグル人ら5日、東京・元麻布の駐日中国大使館前(川瀬裕也撮影)

抗議集会で中国を批判する在日ウイグル人ら5日、東京・元麻布の駐日中国大使館前(川瀬裕也撮影)

 参加者らは、かつてウイグル族らが建国した「東トルキスタン共和国」の国旗を掲げ、「中国はウイグル人に対するジェノサイドをやめろ」などと書かれた横断幕を手に、強制収容所にいるウイグル族の解放などを訴え「ウイグルに自由を」とシュプレヒコールを上げた。

 主催したのは、在日ウイグル人らでつくる日本ウイグル協会で、代表者は抗議文を読み上げた後、大使館のポストに投函した。

 グルジャ事件は、新彊ウイグル自治区北部のイリ・カザフ自治州グルジャ市で、当局に逮捕・監禁されたウイグル族の釈放を求め抗議していたデモ隊に対し、人民解放軍が発砲し鎮圧した事件。多くの死傷者と、逮捕者を出した。