吉原恒雄氏が死去
80歳 軍事評論家、本紙などで活躍
軍事評論家で、本紙上で鋭い軍事、外交分野からの分析を展開してきた吉原恒雄(よしはら・つねお)氏が4月11日12時41分、急性心筋梗塞のため死去した。80歳だった。大阪府出身。葬儀は近く近親者で済ませる。喪主は妻文子(ふみこ)さん。
関西学院大卒後、時事通信社入社。政治部、海外部次長等を経て、平成7年県立広島女子大学国際文化学部教授。11年から拓殖大学国際開発学部(現国際学部)・同大学院教授。23年退任。専攻は国家安全保障論。著書に『国家安全保障の政治経済学』など。
本紙では、18年の新春座談会で船田元・自民、枝野幸男・民主の両党憲法調査会長(当時)らと憲法改正、26年8月には中谷元・元防衛庁長官(同)らと集団的自衛権の限定的行使容認と日本の安全保障問題を論議。22年9月、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件では無原則譲歩を「国家滅亡の始まり」と断じた。