研究費100億円投入を 新型コロナ対策 本庶教授が緊急提言
ノーベル生理学・医学賞を受賞した、京都大学特別教授の本庶佑氏が11日朝、民放テレビの情報報道番組に出演し、新型コロナウイルス感染の制圧に向け、治療薬開発などに緊急研究費100億円を投入するなど、政府に緊急提言を行った。
日本テレビの「ウェーク」に出演した本庶氏は、「感染症は、予防と治療のセットで考えなければならない」としながら、「ワクチンの開発は難しい」との認識を示した。
その上で、感染者の致死率が高いなどの「メカニズムを解明し、治療薬を現場に投入することが、コロナの制圧に繋(つな)がる」と強調。有効性が示されている「アビガン」「アクテムラ」などを早期導入するとともに、政府は研究者に、病態解明・治療薬開発のための研究費として100億円を投入すべきだ、と訴えた。
このほか、本庶氏は、感染を診断するPCR検査の大幅増や、医療崩壊を防ぐための、大都市(東京、大阪、名古屋圏)での1カ月の完全外出自粛などを提言した。