古代日本の名品が一堂に、東京国立博物館で「出雲と大和」展
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日本最古の正史「日本書紀」の編纂から1300年を記念し、古代の出雲・大和の名品を集めた特別展「出雲と大和」(主催・東京国立博物館など)が15日、東京・上野公園の同館で始まる。それに先立ち14日、報道陣向けの内覧会が行われた。
目玉の一つは2000年に出雲大社境内で出土した「宇豆柱(うづばしら)」(写真)と「心御柱(しんのみはしら)」。共に直径1㍍のスギ3本を束ねた巨大な柱で、鎌倉時代の出雲大社本殿に使われていたとされている。二つそろっての公開は史上初。このほか銅鐸や銅矛、七支刀など、国宝を含む約170点を展示する。
同館学芸研究部の品川欣也考古室長は「展示品の中には古代史を裏付けたり、時にはその定説を覆したものもある。大きさや数、造形に注目するだけでも、時代の移り変わりが見えてくる」と語った。3月8日まで。