正月の伝統を令和でも、子供たちが文化体験


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獅子舞体験をする子供たち 3日、東京都千代田区の東京国際フォーラム、川瀬裕也撮影

 正月の伝統文化を体験できるイベント「J-CULTURE FEST/にっぽん・和心・初詣」が2、3の両日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで開かれ、多くの家族連れでにぎわった。

 訪れた子供たちは、羽子板や、餅つき、獅子舞など、正月ならではの伝統文化を体験して回った。また令和初の正月を記念して、昨年10月に行われた「即位礼正殿の儀」で天皇皇后両陛下がお召しになった衣装のレプリカや、高御座の模型なども展示され、人気を集めていた。

 獅子舞を初めて見たという岡部大河くん(4)は、最初は少し怯(おび)えていたが、後半は「踊りが面白い」と笑顔で話し、獅子舞の独特な動きに大興奮の様子。母親の峰子さん(34)は「私が小さい頃は、村の各家庭に獅子が頭を噛(は)みに来てくれたが、いつからか来なくなってしまった。令和の時代にもこういう伝統は残してほしい」と消え行く伝統芸能を残念がった。