天皇陛下「大勢の祝意嬉しい」
85歳誕生日の皇居一般参賀 平成最後、最多の8万人超
天皇陛下の85歳の誕生日を祝う一般参賀が23日、皇居で行われた。陛下は「大勢の皆さんからこのように祝意を受けることを誠にうれしく思います」と述べられた。
来年4月末に退位を控え、陛下の誕生日の一般参賀は今回が最後。宮内庁によると、午後にお祝いの記帳に訪れた人も含め、平成最多だった昨年を約3万人上回る8万2850人が皇居を訪れた。
陛下はあいさつで、今年も各地で災害が起きたことに触れ、「今も不自由な生活を送っている人々のことを思い、深く案じています」と憂慮。「明けてくる年が皆さんにとり明るい良い年となるよう願っています。皆さんの健康と幸せを祈ります」と語り掛けられた。
陛下は午前中に計3回、皇后陛下、皇太子殿下御夫妻、秋篠宮殿下御夫妻と長女眞子殿下、次女佳子殿下と一緒に、宮殿・長和殿のベランダに姿を見せられた。陛下は集まった人々に笑顔で手を振り、大きな歓声に応えておられた。
今回は遠くからでも両陛下や皇族方が見えるよう、会場の左右に大型のスクリーンが設置された。午後には宮殿で祝宴が開かれ、皇族方や安倍晋三首相らが出席。続いて外交団を招いての茶会なども行われた。陛下は祝宴の席で、「国の発展と国民の幸せを願い、併せて一同の健康を祈ります」とあいさつされた。