「幸せ かみしめております」


絢子殿下、守谷慧さんと御結婚 明治神宮

 高円宮家の三女絢子殿下(28)と日本郵船社員の守谷慧さん(32)との結婚式が29日午前、明治神宮(東京都渋谷区)で行われた。二人は高円宮妃久子殿下ら両家の親族が見守る中、神楽殿で固めの杯を交わし、神前で夫婦の誓いを立てた。同日午後、婚姻届が港区役所に提出、受理され、絢子さまは民間人の「守谷絢子さん」となった。

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高円宮家の三女絢子殿下と守谷慧さんは結婚式を終え、記者の質問に答えられた=29日午後、東京都渋谷区の明治神宮(代表撮影)

 女性皇族の結婚は、2014年の高円宮家の次女千家典子さん(30)以来。式を終えた絢子さまは「多くの方に祝福していただき、何と幸せなことなんだろうとかみしめております」と語られた。

 元赤坂の高円宮邸では午前9時半から、守谷さんの親戚の近藤達也さん(76)が使者として絢子さまを迎えに行く「入第(じゅだい)の儀」が行われた。絢子さまは同10時20分ごろ宮邸を出発。明治神宮で守谷さんが出迎え、友人らが祝福する中、二人で神楽殿に入った。

 守谷さんはモーニング姿、絢子さまは髪を後ろに長く垂らす「おすべらかし」に結い、小袿(こうちぎ)と長袴(ながばかま)という平安朝の装束姿で式に臨んだ。式は午前11時半ごろ始まり、斎主を務める明治神宮の中島精太郎宮司が祝詞を奏上した。続いて新郎新婦が固めの杯を交わし、結婚指輪を交換した。神前で「誓詞」を読み上げた後、玉串をささげて拝礼。その後、夫婦で明治神宮の御仮殿を参拝し、結婚式が滞りなく済んだことを報告した。

 宮内庁によると、二人の婚姻届は挙式後に高円宮家職員が代理として港区役所へ提出し、受理証明書が発行された。30日には同庁で皇統譜に絢子さまの皇籍離脱を記載する「除籍」の手続きが行われ、夜には皇太子殿下御夫妻らが出席し、都内のホテルで結婚を祝う晩さん会が開かれる。