絢子殿下、両陛下に感謝の言葉
御結婚を前に「朝見の儀」
29日に日本郵船社員守谷慧さん(32)との結婚式を控えた高円宮家の三女絢子殿下(28)は26日午後、皇居・宮殿「松の間」で天皇、皇后両陛下に感謝の言葉を伝える「朝見の儀」に臨まれた。
絢子殿下はローブ・デコルテというロングドレスに、ティアラと勲章を身に着けた女性皇族の正装姿。両陛下に深々と一礼し、「今日まで長い間、深いご慈愛をもってお導きいただきましたことを、謹んで御礼申し上げます」とあいさつした。
天皇陛下は「二人で愛を育み、良い家庭を築いていくよう願っています」と応じ、皇后陛下は「お二人のご健康と幾久しいお幸せを祈ります」と言葉を掛けられた。
両陛下と絢子殿下は続いて、黒豆と日本酒、みりんを煮詰めた九年酒を口に付ける「別れの杯」を交わし、朱塗りの台に並べられた料理に箸を垂直に立てる所作をして、儀式を終えた。
絢子殿下は結婚により民間人となるため、皇族として皇居を訪れるのはこの日が最後。宮殿の東庭では、宮内庁と皇宮警察の職員約350人が並んで絢子殿下を見送った。絢子殿下は23日夜にも母久子殿下、姉の承子殿下とともに皇居を訪れ、御所で両陛下と夕食を共にしていた。