両陛下、最後の国体御出席
福井県を御訪問中の天皇、皇后両陛下は29日、県営陸上競技場(福井市)で開催された第73回国民体育大会の総合開会式に出席された。来年の退位を控え、両陛下の国体出席は今回で最後となる。
雨の中、各都道府県の選手団が入場すると、両陛下は拍手を送り、手を振って迎えた。これに先立つ式典演技では、ダンスパフォーマンスに拍手を送られた。
式後、大会関係者らと懇談。天皇陛下は、次回開催地の茨城県知事に「良い大会になるといいですね」と話されていた。
会場は昨年9月、陸上男子100メートルで桐生祥秀選手が日本人初の9秒台となる9秒98を記録し、「9・98スタジアム」の愛称を持つ。今回初めて、10月13日に福井県で開幕する障害者スポーツ大会の一部競技を、国体開催期間中に実施する。
両陛下は台風24号の影響で、予定を1日早め、29日夕に帰京された。