皇太子殿下、仏大統領を表敬
ベルサイユ宮殿で晩餐会
【パリ時事】フランス公式訪問中の皇太子殿下は現地時間の12日夕、パリ近郊のベルサイユ宮殿で、同国のマクロン大統領を表敬された。宮殿では日本文化を紹介する祭典「ジャポニスム2018」の能公演を鑑賞し、夜は大統領夫妻主催の晩さん会に臨んだ。
皇太子殿下と大統領は今回が初対面で、宮殿内の広間で約40分間懇談。皇太子殿下は大統領に、「日仏友好160年の機会に、日仏間の友好親善関係が一層発展することを期待しています」との天皇陛下のメッセージを伝えたという。
続いて、宮殿内のオペラハウスで行われた能公演「幽玄」を鑑賞。背景に3D映像が使われた独自の演目で、皇太子殿下は大統領と並んで3D鑑賞用の眼鏡を掛け、最新技術と伝統芸能が融合した舞台を楽しんだ。
夜に開かれた晩さん会では、冒頭で大統領があいさつに立ち、日本で起きた7月の豪雨被害や北海道地震へのお見舞いの気持ちを表明。「私たちは両国の絆がさらに発展し続けることを望んでいます」と述べた。
一方、皇太子殿下はフランス滞在中の体験を振り返りながら、「長い歴史の中で両国民が、まさに絹を紡ぐようにして織り成してきた強固な友好関係を実感しています」とあいさつ。最後にフランス語で謝意を述べて乾杯し、会場は和やかな雰囲気に包まれた。