両陛下の肖像画完成
即位後初、宮内庁公表
宮内庁は21日、天皇、皇后両陛下の即位後初となる肖像画が完成したことを明らかにし、写真を公表した。
肖像画は写実絵画の大家である野田弘志氏(81)が制作し、縦横2メートルの正方形。左に天皇陛下、右に皇后陛下が立たれる様子が描かれている。
宮内庁によると、明治天皇から昭和天皇までの歴代天皇、皇后の肖像画は計31点あるが、両陛下の肖像画は皇太子時代の1974年にブラジルの日系団体が申し出て作成されたもののみ。皇居内にはなく、即位後の肖像画も存在しなかった。
2013年に天皇陛下が80歳の傘寿を迎えたことに加え、19年の即位30年も近づいていることから、宮内庁は両陛下の了解を得た上で野田氏に依頼。野田氏は写真を基に14年から肖像画の制作を開始し、今年3月に皇居に収められた。