皇后陛下、「山つけ」の作業される


最後の養蚕始まる

 皇后陛下は2日、皇居内の養蚕施設で、天蚕(ヤママユ)の卵をクヌギの枝に付ける「山つけ」の作業をされた。

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皇后陛下は天蚕の卵をクヌギの枝に付ける「山つけ」の作業をされた=2日午前、皇居内の野蚕室(宮内庁提供)

 皇室の養蚕は明治天皇の皇后、昭憲皇太后が始め、歴代の皇后が継承してこられた。天皇陛下が来年4月30日に退位した後、皇后陛下は上皇后となられるため、皇后としての養蚕は今年が最後となる。

 午前10時半ごろ網で覆われた「野蚕室」を訪れた皇后陛下は、「クヌギは今年はちゃんと育っていますか」などと尋ねられながら、卵が付いた和紙をクヌギの枝にホチキスで留めて回られた。天蚕の繭は6月下旬から7月上旬ごろ収穫できる見込み。