パラ選手ら招き秋の園遊会
両陛下、木村選手らと握手
天皇、皇后両陛下主催の秋の園遊会が9日午後、東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれた。木村敬一選手らリオデジャネイロ・パラリンピックで活躍したメダリストや、音楽プロデューサーの小室哲哉さんら約2000人が出席し、両陛下や皇族方が声を掛けて回られた。
天皇陛下は競泳男子(視覚障害)でメダル4個を獲得した木村選手の手を握られ、「各種の水泳競技、なかなか大変でしょう」と慰労。木村選手は「コーチに熱心に指導いただき、何とか達成できました」と話した。皇后陛下も、木村選手の手を取って活躍を祝福された。
皇族方が車いすの選手の前で腰を折って言葉を交わされたり、選手のメダルに触れたりする場面もあり、和やかな歓談が続いた。陸上女子400メートル銅メダリストの辻沙絵選手は「とても温かい気持ちになりました」と振り袖姿で笑顔を浮かべた。
両陛下が今春ベトナムを訪れた際、現地で開かれた晩さん会で音楽を演奏した小室哲哉さんは、秋篠宮殿下御夫妻の長女眞子さまから楽曲「Get Wild」が好きだと伝えられたといい、「非常にうれしいことです」と感激した様子。両陛下に熊本地震からの復興状況を報告した大西一史熊本市長は、天皇陛下から「これからも市民のためによろしく」とねぎらわれていた。