両陛下、植樹祭に御出席
エノキの苗木、復興願い福島へ
天皇、皇后両陛下は28日、富山県魚津市の魚津桃山運動公園で開かれた第68回全国植樹祭の式典に出席された。
天皇陛下は花粉を全く飛ばさないタテヤマスギ、皇后陛下はコシノフユザクラなどの苗木を植え、両陛下でタブノキやヤマザクラなど4種類の種をまかれた。
最後に、昨年植樹祭が行われた長野県から富山県が引き継いでいたエノキの苗木が、来年会場となる福島県側に、東日本大震災からの復興のシンボルとなるよう願いを込めて渡された。この苗木は、皇居内のエノキから採取した種が元になっており、来年福島県で植樹される。
両陛下は午後、大手ファスナー会社「YKK」の富山県黒部市にある見学施設「YKKセンターパーク」を御訪問。2011年のスペースシャトル最後のフライトで船長が着た宇宙服をはじめ、化学防護服、消防服などにも同社製のファスナーが使われていると説明を受けると、陛下は「安全性が増すのでしょうね」と感想を述べられた。