愛子殿下、中等科御卒業


「楽しい3年間」と笑顔

 皇太子殿下御夫妻の長女愛子殿下(15)は22日午前、学習院女子中等科(東京都新宿区)の卒業式に出席された。4月からは学習院女子高等科に進学される予定。

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愛子殿下と皇太子殿下御夫妻は学習院女子中等科の卒業式に向かう途中、沿道からの祝福の声に手を振られた=22日午前、東京都新宿区の学習院戸山キャンパス前

 愛子殿下は午前9時すぎ、殿下御夫妻と中等科の校門前に到着。報道陣から「おめでとうございます」と声を掛けられると、「ありがとうございます。先生方とお友達に恵まれて、楽しい3年間を過ごすことができました」と笑顔で応じられた。

 中等科の卒業生は愛子殿下を含めて204人。卒業式では出席番号順に卒業生が名前を呼ばれ、愛子殿下も「敬宮愛子」と呼ばれて起立されたという。

 宮内庁は同日、愛子殿下が卒業記念文集に寄せられた作文を公表した。「世界の平和を願って」と題し、核兵器廃絶や平和への思いがつづられている。

 愛子殿下は昨年、夏休みを利用して公的な式典に初出席し、長野県での「山の日」の記念大会では御夫妻の地方公務に初めて同行。体調不良で昨年9月から約1カ月半授業を休まれたが、その後通常の生活に戻られた。今月は高等科の卒業生を送り出す送別学芸会の準備に友人らと取り組まれ、本番では創作劇でチェロを演奏されたという。

 皇太子殿下は2月、57歳の誕生日記者会見で、高校に進学する愛子殿下について「いろいろな経験を積んで、人として、また、皇族の一員として、健やかに成長していくことを願っております」と話されていた。