秋篠宮殿下、51歳に


陛下のお気持ち表明「大変良かった」

 秋篠宮殿下は30日、51歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、同妃紀子殿下(50)と宮邸で記者会見。退位を示唆された天皇陛下の8月のビデオメッセージの放映を御家族そろって見たことを明かし、「長い間考えてこられたことをきちんとした形で示すことができ、大変良かった。さまざまな制限がある中で、最大限に御自身の考えを伝えられたのではないか」と初めて感想を述べられた。

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秋篠宮殿下と紀子殿下は51歳の誕生日を前に記者会見された=22日、東京・元赤坂の秋篠宮邸(代表撮影)

 陛下のお気持ちを最初に聞いた時期は、はっきり記憶にないとしつつも、「かなり以前のこと。折々にそういう考えがあるということを伺っておりました」と御説明。天皇、皇后両陛下の今後に関し、「人間ある一定以上の年齢になった場合には、今までやってみたいと思っていたことをできるだけする時間が取れたらいい」と、5年前にも言及した公務に定年制が必要との考えを再び示された。

 皇族数減少や高齢化が進む皇室の将来に関しては「今の活動をそのまま今後も同じようにできるかというと、それは難しい」との見方を示された。

 長男悠仁殿下(10)の教育方針について、陛下から「きちんとした社会生活を送れるような子になってほしい、それがまず第一だと言われた」と紹介。長女眞子殿下(25)と次女佳子殿下(21)の結婚については、自身が若くして結婚したことを「悪いことではない」と述べる一方、「人それぞれ考えも違いますので、娘たちの意思をできる限り尊重したい」と語られた。