陛下、理論検証「素晴らしい」
梶田さんら招かれ春の園遊会
天皇、皇后両陛下主催の春の園遊会が27日午後、東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれた。ノーベル物理学賞を受賞した東京大宇宙線研究所長の梶田隆章さん、タレントの黒柳徹子さん、宇宙飛行士の油井亀美也さん、元サッカー女子日本代表の澤穂希さんら各界から約1900人が出席し、両陛下や皇族方が声を掛けて回られた。
梶田さんは、海外の研究チームが初観測に成功した「重力波」の研究に取り組んでいると報告。天皇陛下は「ああやって次々と理論が実際に検証されるということは、本当に素晴らしいことですね」と応じられた。
黒柳さんは「昭和天皇がすごくお笑いくださって」と1982年に出席した園遊会の思い出を披露し、陛下は「どうぞお元気で」と伝えられた。油井さんは昨年、国際宇宙ステーションに142日間滞在。皇后陛下から「長うございましたね」とねぎらわれ、「日本を代表して仕事ができて本当に光栄でした」と感激した様子だった。
熊本地震で被災した熊本県八代市の永原辰秋副市長や、福島県の内堀雅雄知事も招かれ、両陛下は永原副市長に「大変ですね」「体に気を付けて頑張ってください」と言葉を掛けられた。
療養中の皇太子妃雅子殿下は、12年ぶりとなった昨年秋の園遊会に続き出席。白のスーツ姿で招待客と交流した後、両陛下にあいさつし、皇族方の列を離れ退出された。