皇太子殿下56歳迎らえれる
平和の尊さ、福島の復興に思い
皇太子殿下は23日、56歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち東宮御所で記者会見し、戦後70年の節目だった昨年は、改めて戦争の悲惨さと平和の尊さを考える機会になったとし、「歴史の教訓に学び、痛ましい戦争が二度と起こらないようにしなければならないとの思いを強く致しました」と語られた。
天皇、皇后両陛下が昨年のパラオに続き、先月フィリピンで戦没者を慰霊されたことに触れ、平和への思いを「私たち次の世代がしっかり受け継いでいかなければならない」と述べられた。
両陛下から折に触れて、疎開生活など戦時中のことについて、御一家でそろって話を聞く機会があることも紹介。戦争を知らない世代として、過去の経験に少しでも触れる機会を通じて戦争の記憶をとどめ、平和への努力を「次世代にも受け継いでいくことが重要」との考えを示された。
昨年10月に御夫妻で福島県を2年ぶりに御訪問。「震災前よりも一層輝く福島県を創り出そうとしている人々の姿を見て、大変うれしく、心強く思いました」と印象を述べ、「厳しい環境の下で暮らす被災者の健康と幸せを祈りながら、被災地の復興に永く心を寄せていきたい」と語られた。
療養中の雅子殿下について「依然波はあるものの、少しずつ回復してきているように感じております」と御説明。4月に中学3年生となる長女愛子殿下については「高校進学を含め、本人の希望をなるべく尊重してまいりたい」と話された。