秋篠宮殿下 皇位継承順位1位
8日に「立皇嗣の礼」 新型コロナで7カ月延期
秋篠宮殿下が皇位継承順位1位の皇嗣となられたことを国内外に示す「立皇嗣の礼」が8日、皇居で行われる。皇位継承に伴う一連の行事の締めくくりとして、当初は4月19日に実施する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期になっていた。
関連行事は、5日に天皇陛下が伊勢神宮(三重県)などに使者を派遣する「勅使発遣の儀」で始まる。8日には皇居・宮殿で、秋篠宮殿下が皇嗣になったことを陛下が宣言する中心儀式「立皇嗣宣明の儀」と、秋篠宮殿下に陛下が会う「朝見の儀」がいずれも国事行為として行われる。皇室に代々伝わる皇太子の守り刀「壺切御剣」を陛下が秋篠宮殿下に渡す行事もある。この日、天皇、皇后両陛下と秋篠宮殿下御夫妻は装束姿で宮中三殿を参拝し、行事挙行を報告。御夫妻は以後、宮中三殿の殿上に上がって拝礼される。
行事の内容は、前回平成時に行われた立太子の礼をほぼ踏襲する。一方、感染拡大防止のため、「宣明の儀」は参列者を大幅に減らし、両陛下と御夫妻以外の参列者はマスクを着用。扉を開けて換気を良くし、参列者は手指を消毒するなどして間隔を空けて臨む。お祝いの記帳は取りやめ、祝宴に当たる「宮中饗宴の儀」は実施しない。終了後の御夫妻の伊勢神宮などへの参拝も当面延期する。