天皇陛下 即位から1年


新型コロナ感染拡大ご憂慮

 天皇陛下は1日、即位から1年を迎えられた。即位の礼や大嘗祭など、一連の即位関連儀式をつつがなく終え、療養中の皇后陛下も体調を整え全て出席。最近は新型コロナウイルスの影響で、ほとんどの公務が中止や延期となっているが、両陛下は感染拡大を深く憂慮し、早期の終息を願っておられるという。

全関連儀式に皇后陛下ご出席

 天皇陛下は、昨年5月1日の「即位後朝見の儀」で、「国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、象徴の責務を果たす」と誓った。同27日、トランプ米大統領夫妻を即位後初の国賓として迎えた際には、皇后陛下とともに通訳を交えず談笑する姿が見られた。

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天皇、皇后両陛下は新年一般参賀で手を振られた=1月2日、皇居

 6月には即位後初の地方訪問として、愛知県で全国植樹祭に参加。9月には全国豊かな海づくり大会、国民文化祭、国体開会式に出席し、皇后陛下もこれら四つの主要地方行事を全てこなされた。

 10月22日には即位を内外に宣言する「即位礼正殿の儀」に臨み、外国からは191の国と国際機関などの代表らが参列した。11月のパレード「祝賀御列の儀」や、皇居前広場で行われた「国民祭典」では、皇后陛下が涙を見せる場面もあった。

 戦後生まれで2月に60歳の還暦を迎えた陛下は、上皇陛下が続けてきた公務を継承。8月15日の全国戦没者追悼式でのお言葉では、上皇陛下が使った「深い反省」という表現を踏襲した。12月には台風19号で甚大な被害を受けた宮城、福島両県を日帰りで訪問。現地に配慮して移動に自衛隊のヘリコプターを使うなど、被災地訪問でも「平成流」を引き継がれた。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、活動は大幅に縮小。天皇誕生日の一般参賀中止を皮切りに、英国公式訪問や、陛下が名誉総裁を務める東京五輪・パラリンピックも次々延期となった。3月に学習院女子高等科を卒業した長女愛子殿下も、進学先の学習院大の入学式は中止に。両陛下は事態を憂慮しつつ、専門家から話を聞くなどして状況の把握に努めておられる。