天皇誕生日の祝賀行事
一般参賀は中止に
天皇誕生日の23日、60歳を迎えた天皇陛下は、皇居で皇后陛下と即位後初の誕生日の祝賀行事に臨まれた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、一般参賀は中止となった。
天皇陛下は午前中、皇居・宮殿で秋篠宮殿下御夫妻はじめ皇族方、三権の長らから祝賀を受けられた。午後には宮殿「豊明殿」で昼食を囲む「宴会の儀」があり、約450人が出席した。陛下は「誕生日に当たり、皆さんと祝宴を共にすることを誠にうれしく思います。この機会に国民の幸せと国の発展を願い、併せて皆さんの健勝を祈ります」とあいさつ。安倍晋三首相が代表でお祝いを述べた。
天皇、皇后両陛下はその後、各国大使らとの茶会に出席。続いて吹上仙洞御所で上皇陛下御夫妻にあいさつする予定だったが、上皇陛下の体調不良のため取りやめられた。
夜はお住まいの赤坂御所でご家族を招いたお祝いの夕食会があったが、上皇陛下御夫妻は出席されなかった。宮内庁関係者によると、上皇陛下にはせきなどの風邪の症状があり、ほぼ回復しているが、大事を取られたという。