秋篠宮殿下御夫妻 育樹祭に


首里城焼失「誠に残念」

 秋篠宮殿下御夫妻は15日午前、沖縄県宜野湾市で開催された第43回全国育樹祭の式典に出席された。全国育樹祭は、天皇陛下の即位に伴い御夫妻が引き継いだ地方行事の一つ。

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秋篠宮殿下御夫妻は10月に火災が起きた首里城を視察された。右端は説明する沖縄県の玉城デニー知事 15日午後、那覇市の沖縄県立芸術大

 式典で秋篠宮さまは、10月の首里城火災について「沖縄の人々の心のよりどころともいうべき首里城が焼失し、琉球王国時代の貴重な文化財が失われたことを誠に残念に思います」と述べられた。

 その上で、「かけがえのない豊かな森林を後世へと引き継いでいくことは、人類はもとより、地球上に暮らすあまたの生き物たちにとって大変重要なことと考えます」とあいさつされた。

 午後は、首里城近くの県立芸術大から焼け跡の状況を視察された。黒焦げの柱などがあらわになった建物を見た秋篠宮さまは「これが北殿ですか」と玉城デニー知事に確認。火災前後の上空からの写真を見ながら、出火当時の状況や被災した文化財の点数などについて知事から説明を受けられた。

 御夫妻は同日夜、空路帰京された。