コラム
優しくて時間にルーズ
地球だより エジプト人は天性が明るく、人懐っこい。生活が苦しくとも、冗談を言い合って吹き飛ばすたくましさも兼ね備えている。私はこの性格は、万年快晴に恵まれている天候に負うところが大きいのではと考えている。家族を思いやり…
大統領専用機論争
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 「私がすればロマンス、他人がすれば不倫」という言葉がある。政界の大統領専用機の購入をめぐる論争がまさにそれに当てはまる。自分たちの政権の時代に専用機が必要だと叫んでいた与党も野党に…
福島県猪苗代町のスキー場で、下から上に…
福島県猪苗代町のスキー場で、下から上に駆け上がるという前代未聞の逆走マラソンが行われたのは2011年6月。「馬鹿らしいけど面白い」という感想がランナーから寄せられた。 県内各地のスキー場はこの年、東京電力福島第1原発…
スポーツとさわやかさ、韓弼花選手を応援したころ
北朝鮮と冬季五輪。思い出すのは北朝鮮が初めて五輪に選手団を派遣した1964年インスブルック大会の女子スケート3000㍍で、銀メダルを獲得した韓弼花(ハンピルファ)である。私は朝鮮戦争(1950~53年休戦)で一時、半島…
新鮮味ない翁長知事の所信表明
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 翁長雄志知事が就任してから4年目の県政運営方針が発表された。しかし、従来と変わらず米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設反対が県政の最重要課題という認識だ。 「基地問…
人工知能(AI)と言えば、以前は数理解析の…
人工知能(AI)と言えば、以前は数理解析のコンピューターが頭に浮かんだが、今は画像処理・解析技術が主役の座に。中でも「深層学習」(ディープラーニング)がその中心的な技術だ。 すでに医療分野でも利用され、がんの早期発見…
徴兵制復活で移民教育?
地球だより フランスのマクロン大統領が新たな兵役制度導入の検討に入ることを政権関係者に指示したこともあり、兵役復活の議論が高まっている。 マクロン大統領の公約は、度重なるテロの脅威に備えるため、18歳から21歳の男女…
里親希望は100万世帯
先日、NPO法人キーアセットが主催する養育里親説明会に参加した。その日、参加者は4人。筆者以外は子育て経験がない。40代のご夫婦は特別養子縁組を希望していた。50代の既婚女性は「大学に行けない若者に教育支援をしてあげた…
スパイとまでは言わないとしたら、「エージェント」…
スパイとまでは言わないとしたら、「エージェント」ということなのだろう。辞書には代理人または仲介業者の他に「国家の秘密業務で働く者」との意味もある。工作員と言い換えてもいい。 米国の連邦大陪審が2016年の大統領選に不…
実態覆い隠す北の微笑み攻勢
米コラムニスト マーク・ティーセン 代表の機嫌取るメディア 残虐な処刑や強制収容所 平昌五輪で北朝鮮代表の機嫌を取るメディアを見て、私の昔のボス、ラムズフェルド国防長官(当時)が、執務室のテーブルのガラスの下に入れてい…
「天災は忘れた頃にやって来る」の警句を…
「天災は忘れた頃にやって来る」の警句を発した物理学者の寺田寅彦。明治政府の委嘱で海水振動調査をしたり、伊豆大島の三原火山を調べるため火口原の一隅でテント生活をしたりと、行動する科学者であった。 寺田は「日本のような特…
「鼻少しゆるみしばかり春の風邪」(高浜…
「鼻少しゆるみしばかり春の風邪」(高浜年尾)。暖かかったり寒かったりするので、体温調節に失敗し、風邪を引く人も多い。 特に、今年のインフルエンザは猛威を振るっている。街を歩いても、電車の中でも、マスクをしている人をよ…
高校歴史教科書から「坂本龍馬」「吉田松陰」…
高校歴史教科書から「坂本龍馬」「吉田松陰」を削れ――。昨年11月、高大連携歴史教育研究会(高大研、会長・油井大三郎東大名誉教授)なる団体が、歴史が暗記中心となっているのは問題として、用語を現行の半分以下の1600語に減…
殺し屋を返り討ち
地球だより このほどマニラ首都圏で弁護士の男性がバイクに乗った殺し屋に襲撃される事件があった。 バイクに乗った3人組の殺し屋は、車で移動中の男性を待ち伏せして運転席に銃撃を加えた。ここでターゲットがお陀仏になるケース…
FBIが「孔子学院」を調査、中国のスパイ活動など加担か
米連邦捜査局(FBI)は、米国内でスパイ活動、宣伝活動に関わっているとみて、全米の中国政府系教育機関「孔子学院」数十校の調査を進めている。FBIのレイ長官が12日、上院情報委員会の公聴会で明らかにした。 学院は主に米…
2018年の「新書大賞」(中央公論新社主催)…
2018年の「新書大賞」(中央公論新社主催)には、前野ウルド浩太郎著『バッタを倒しにアフリカへ』(光文社新書)が選ばれた。これにちなんで「新書の現状」ともいうべきテーマについて、出版社の新書担当者3人による座談会が「中…
北朝鮮の美女応援団
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 北朝鮮の「美女応援団」が平昌オリンピックで初の応援を行った。一昨日、女子アイスホッケー南北合同チームのスイス戦で朝鮮半島を描いた「統一旗」とタンバリンなどを使用して『パンガプスムニ…
持ち帰りにチップは必要?
地球だより 日本人にはなじみが薄いが、米国ではチップの文化が根付いている。レストランでテーブルサービスを受けた場合、代金の15~20%のチップを渡すのが相場とされるが、テークアウトで注文した際に渡すべきかについては、意…
北杜夫の長編小説『楡家の人びと』は祖父…
北杜夫の長編小説『楡家の人びと』は祖父斎藤紀一から父斎藤茂吉、さらに作者自身へと続く生家の変遷を綴(つづ)った傑作。これを読んだ三島由紀夫は「戦後書かれたもつとも重要な小説の一つ」と絶賛した。 気流子も再読したいと思…
知事は反基地活動家の味方?
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 1月29日、沖縄県東村高江の米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)工事に関連する二つの裁判で注目される動きがあった。 一つは、2016年9月に高江で反基地活動家が暴力行…
平昌冬季五輪では、モーグル男子の原大智…
平昌冬季五輪では、モーグル男子の原大智、ジャンプ女子の高梨沙羅両選手が銅メダル、スケート女子1500㍍の高木美帆選手が銀メダルを獲得した。目標にした色とは違ったかもしれないが、いずれも感慨深く、また将来へつながるメダル…
北制裁船入港の波紋
地球だより 平昌冬季五輪の氷上競技が行われている江陵市から車で40分ほどの場所に墨湖(ムッコ)港というイカ釣り漁で有名な港がある。ここから少し離れたフェリーターミナルの埠頭に横付けされたのが先日、北朝鮮芸術団を乗せて来…
意外なフランス人権宣言
「人民は常に憲法を再検討し、改正し、変更する権利を有する。ひとつの世代が、自らの法に将来の世代を従わせることはできない」 これはどこかの改憲派の主張を引っ張ってきたものではない。かの有名なフランス人権宣言(人間および…