ウィーン発コンフィデンシャル rss

国連創設70周年と「朝鮮動乱」

 国連は今年10月24日、創設70周年を迎える。世界の平和促進と紛争解決を明記した国連憲章を抱える国連の過去の業績に対して評価は分かれるだろうが、国連は地球レベルの諸問題を協議できる数少ない貴重な外交舞台だ。ただし、19…

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北のクリスチャンの「祈り方」

 世界のキリスト信者の迫害状況を発信してきた非政府機関、国際宣教団体「オープン・ドアーズ」は今年、創設60周年を迎えた。それを祝して19日、ウィーン工科大学内で記念イベントが開催された。当方も招待されたので参加した。  …

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なぜハンガリーは難民を拒むか

 ハンガリーの国境警備隊が対セルビア国境沿いでフェンスを越えて入ろうとした難民・移民に対し放水する一方、催涙スプレーを使用するなど厳しい対応に出た。このニュースが流れると、欧州諸国や人権グループからハンガリー政府の対応に…

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ローマ法王の危険な10日間の「旅」

 ローマ法王フランシスコの米国とキューバ訪問が差し迫ってきた。南米出身の法王にとって、今回の両国訪問は法王就任後10回目の外国訪問だが、「危険な旅だ」という警告の声が米情報機関筋から流れている。  バチカン法王庁のロンバ…

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韓国次官「北の核実験も排除できず」

 韓国の朴槿恵大統領が3日、中国の北京で開催された抗日戦争勝利70周年式典と軍事パレードに出席したことに対して、日本や米国から批判の声が出たことは既に報じられてきたが、朴大統領の70周年式典と軍事パレード参加に不愉快な思…

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首相をサタン呼びする日本人

 沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場を名護市辺野古に移設することに反対する市民団体が12日、東京・永田町の国会議事堂周辺で集会を開いたが、集会参加者は「安倍晋三政権打倒」を訴え、一部の参加者が「安倍はサタンだ」と叫んだとい…

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CTBTO事務局長、北と昨年接触

 北朝鮮は来月10日の労働党創建70周年前後にミサイル実験か4回目の核実験を実施するのではないかという噂が流れている。外電によると、北朝鮮の寧辺核関連施設にある黒鉛減速炉や再処理施設周辺で車両の動きが活発化しているという…

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難民と人々の出会いのスケッチ

 オーストリア最大の難民収容所トライスキルヒェに入ったアフガニスタンの青年は、「難民が多くて、テント生活を強いられているが、3度の食を与えられ、薬ももらえる。オーストリア政府には感謝している。なんといってもここは安全だか…

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潘基文氏のとんでもない「反論」

 当方は度胸があってちょっとやそっとでは驚かないほうだが、この記事には驚いた。中国の北京で3日開催された「抗日戦争勝利70周年式典」とその軍事パレードに夫婦で参加した国連の潘基文事務総長は日本や米国からの批判に対し、「国…

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移民対策が示すEUの「本当の実力」

 北アフリカ・中東諸国などから移民・難民が海路と陸路を通じて欧州に殺到中だ。それに対し、難民を受け入れる側の欧州では移民対策で足並みがそろわず、苦慮している。  ダブリン条約では、「難民が初めて土を踏んだ欧州の条約加盟国…

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反安保法案デモの「参加者数」の行方

 韓国大手日刊紙「朝鮮日報」日本語電子版(9月1日)で、「安保法制反対12万人デモ、ひるまない安倍首相」というタイトルのコラムを読んで、どのようにして数字が事実として定着していくかを目のあたりに目撃した思いとなった。  …

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自殺大国・韓国が提示した課題

 自殺者を出した家族を知っているが、残された家族も悩み続けるものだ。「もし、あの時、こうだったら……」といった思考から抜け出すことができず、その後の人生で同じ呟きを繰り返す。  予想されたことだが、経済協力開発機構(OE…

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潘基文氏「中立性原則」違反の常習者

 国連の潘基文事務総長は、9月3日北京で開催される「抗日戦争勝利70周年式典」に参加する。「事務局長は参加するだろう」と考えていた当方は、「やっぱり」といった思いが湧いてきた。  「抗日戦争勝利70周年式典」は中国共産党…

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忘れるな!中国共産党政権の「犯罪」

 韓国の朴槿恵大統領が中国・北京で3日開催される抗日戦争勝利70周年式典に参加し、軍事パレードにも付き合うという。韓国のメディアは、「中国側は式典に参加する首脳国を発表する際、朴大統領をロシアのプーチン大統領よりも先に紹…

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米大統領候補者トランプ氏の「正論」

 韓国日刊紙「中央日報」日本語電子版(24日付)は米共和党大統領候補者ドナルド・トランプ氏の発言を大きく報じていた。その記事には、「金正恩は頭がおかしいか、そうでなければ天才だ」という日本語タイトルが付いている。同発言は…

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「売春合法化」は間違いだ

 ロンドンに本部を置く国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」(AI)は11日、ダブリンで開かれた総会で売買春の合法化を支持することを決定した。その理由は「性労働者の人権保護につながる」からだという。  当方は、…

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金正恩氏が「成長の証」を誇示する時

 当方はそのニュースを読んでから考え続けているが、すっきりとした答えが見い出せないでいる。「当方氏は暇なんですね」と笑われるかもしれないが、答えが見つからないと、落ち着かなくなる。別のテーマを考えている時でも頭のどこかで…

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「ロシア人は日本人が好きだ」

 前日、「日本人はやはりロシア人が嫌いだ」というタイトルのコラムを書いたが、送信後、「このタイトルはちょっと……」といった一種の消化不良のような気分になった。コラム読者の「大和さん」からコメントを頂き、それを読んで、当方…

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日本人はやはりロシア人が嫌いだ

 「日本人はロシア人に対して不信感を捨てられないのだね」  ワシントンDCに拠点を置くシンクタンク、ピュー研究所(Pew Research Center)がロシアとプーチン大統領への好感度と信頼度に対する調査を実施したが…

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なぜ核兵器は消滅しないのか

 6日は広島市に米国の原爆が落とされた日であり、9日は長崎市の被爆の日だ。日本は戦後、世界唯一の被爆国として核兵器の全廃を国連や様々な場所で訴えてきた。終戦から70年が経過したが、核兵器は依然、存在し、その大量破壊兵器の…

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平均積雪量5cmの北京冬季五輪?

 アルペンスキーの昨年男子総合王者マルセル・ヒルシャー選手(オーストリア)は北京市で2022年、冬季五輪大会が開催されることに対し、「選手を無視した候補地決定に怒りを覚える」と述べている。同選手は「雪の無い場所でどうして…

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朴槿恵氏の実妹の異次元な「正論」

 少々、遅くなった感もあるが、やはり所感をまとめておきたい。韓国の朴槿恵大統領(63)の実妹、朴槿令氏(61)が日本から帰国直後、ソウルの金浦空港で韓国メディア関係者との取材の中で語った内容についてだ。産経新聞が詳細にそ…

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プーチン大統領の「神の戦士」

 独週刊誌シュピーゲル電子版30日に「プーチン大統領の神の戦士」(Putins Gotteskriger)というタイトルでロシア正教会の超保守派聖職者フセボルト・チャプリン大司祭(Wsewolod Tschaplin)の…

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