ウィーン発コンフィデンシャル rss

ロシアと中国指導者が「夢」を見る時

 中国は南シナ海・スプラトリー(南沙)諸島に岩礁を埋め立てて建設した人工島の軍事拠点化を進めている。それに対し、日本、米国、南アジア諸国は中国側に航行の自由の原則を守り、国際法を順守するように強く要求している。  中国側…

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「共産党」を“誤解”している友へ

 日本では「日本共産党」が勢いを増してきた。来夏の参議院議員選挙で共産党が議席を大幅に増やすのではないかと一部で予想されているという。  日本では昔から共産党、共産主義に惹かれ、同党の躍進を願う人々が少数派だが存在してい…

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北の多才な外交官・張雄氏の“苦悩”

 独週刊誌シュピーゲル最新号(10月31日号)は北朝鮮の国際オリンピック委員会(IOC)の張雄委員(77)について5頁に及ぶ記事を掲載している。北の人物をこのように大々的に報じるのはシュピーゲル誌にとっても珍しいことだ。…

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安倍(首相)さんのソウルの「昼食」

 久しく報じられてきた日韓首脳会談が2日午前(現地時間)実現したが、共同発表も記者会見もなかったばかりか、昼食会もなかった。当方はこのコラム欄で首脳会談開催直前、必死に「昼食会」の重要性を訴えたが、残念ながらその願いは韓…

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安倍(首相)さん、パブ・モゴッソ?

 韓国大統領府は28日、朴槿恵政権初の日韓首脳会談を来月2日午前ソウルで開くと発表した。3年半ぶりの日韓首脳会談だ(最後の日韓首脳会談は2012年5月、李明博大統領と野田佳彦首相の間)。  日韓首脳会談が実現するまで紆余…

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中国共産党政権は「文化」を築けるか

 中国の海外反体制派メディア「大紀元」(10月22日)には、米ニューヨーク在住の中国問題専門家ゴードン・G・チャン氏とのインタビュー記事が掲載されていた。チャン氏には「やがて中国の崩壊が始まる」(2001年)という著書が…

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前法王が再び苦悩する時

 独週刊誌シュピーゲル最新号(10月17日号)は自分は同性愛者と告白したバチカン法王庁教理省のハラムサ神父(Krzysztof Charamsa)とのインタビュー記事を掲載していた。会見場所は同神父のパートナーが住んでい…

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殺到する難民は「トロイアの木馬」?

 欧州諸国は北アフリカ・中東諸国から殺到する難民・移民への対応で苦慮しているが、欧州に避難する難民・移民たちを「トロイアの木馬」と見なし、欧州のイスラム化に対し脅威を感じる声が出始めている。  「トロイアの木馬」とは、ギ…

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「食糧輸入大国」中国の脅威

 中国海外反体制派メディア「大紀元」は2014年5月30日、「中国当局は14年2月、長年採用していた穀物生産の自給自足という方針を放棄した。この政策転換は輸入量を増加させることを意味し、13億人の腹を満たすために世界の資…

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韓国は「信頼できるパートナー」か

 韓国紙・中央日報日本語電子版によると、米国を公式訪問中の朴槿恵大統領は15日、ワシントンで、「11月初旬に日韓中の首脳会談が開かれる時、日韓首脳会談も開催されると思う」と述べ、「日韓首脳会談も慰安婦問題に前進があれば意…

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ローマ法王が祈りながら眠る時

 フランシスコ法王は祈りながらよく眠ってしまうという。法王の日常生活を世話している関係者の話ではない。フランシスコ法王本人が若者向け聖書「Youcat」の前文に書いた内容だ。法王は「神にとって、自分は息子だ。親子の関係だ…

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金正恩の「ゲティスバーグ演説」 

 韓国聯合ニュースによると、北朝鮮の金正恩第1書記は朝鮮労働党創建70年記念行事の演説の中で、「人民」という言葉を約90回使ったことから、韓国統一省は「人民思いの指導者というイメージ作りを狙った」と分析しているという。 …

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ユネスコの横暴に制裁を下せ! 

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は中国が提出した「南京大虐殺文書」を世界記憶遺産に登録した。中国外務省の華春瑩報道官は9日の定例記者会見で、「歴史を銘記し、平和を大切にし、ともに人類の尊厳を守ることだ」とその意義を強調…

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沖縄知事の「国連スピーチ」について

 沖縄の翁長雄志知事が9月21日、スイス・ジュネーブの国連人権理事会で演説をして「沖縄の米軍基地は人権侵害」と訴えたという、そして予想されたことだが、知事に同行取材した沖縄タイムスは「知事の訴え 世界に届く」(23日付)…

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なぜ人は天を仰ぐのか

 オーストリア日刊紙プレッセ8日付はマット・デイモン主演のSF映画「火星の人」(The Martian)を紹介していた。火星に一人取り残された宇宙飛行士の葛藤が火星という惑星上で展開される。米航空宇宙局(NASA)が9月…

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「韓国にノーベル賞受賞者は出る」

 科学者の中には「俺はノーベル賞を取るために研究している」という人もいるだろうが、それは少数派ではないか。研究に没頭し、その結果もたらされた実績でノーベル賞を得たというケースがほとんどではないか。もちろん、ブックメーカー…

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バチカン内に同性愛ネットワーク

 ローマ・カトリック教会の今年最大イベント、世界代表司教会議(シノドス)を明日に控えた3日、バチカン法王庁教理省の職員(43)が記者会見で自分が同性愛者だと告白した。欧米メディアは一斉に速報で流した。バチカン放送独語電子…

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日本は「スパイ天国」だ

 中国外務省の洪磊報道官は先月30日、日本人2人をスパイ容疑で逮捕したことを明らかにした。中国は昨年11月、海外スパイの摘発を目的に「反スパイ法」を施行したが、2人の日本人はその「反スパイ法」で拘束されたわけだ。逮捕され…

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朴大統領「南北統一近し」発言の背景

 少し古くなるが、朴槿恵大統領が今年7月の非公式会合で、「来年にも南北は統一されるかもしれないから、準備するように」と発言したということで、話題を呼んだことがあった。  このニュースを初めて聞いた時、当方は、「朴大統領の…

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フランシスコ法王「神は泣いている」

 訪米最後の日(27日)の午前、フィラデルフィアでローマ法王フランシスコは聖職者らに性的虐待を受けた5人の犠牲者と会った。3人は女性で2人は男性だ。彼らは成人だが、性的虐待を受けた時はいずれも未成年者だった。法王と犠牲者…

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金正恩氏が首脳外交できない理由

 北朝鮮の最高指導者だった故金正日労働党総書記は飛行機に乗るのを恐れ、訪中でも特別列車で北京まで行ったものだ。その息子で後継者の金正恩第1書記は父親のような飛行機恐怖症はなく、戦闘機にも搭乗している写真が朝鮮中央通信(K…

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米議会で法王は安倍首相に負けた!

 訪米中のローマ・カトリック教会最高指導者フランシスコ法王は24日、ワシントンの米議会の上下両院合同会議でローマ法王としては初めて演説をした。当方は同日午後4時頃(ウィーン時間)から、オーストリア国営放送のライブ中継で法…

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「江沢民告訴」要求の署名活動拡大

 当コラム欄で先日、スイスの国会議員ら10人が中国の習近平・国家主席宛てに連署の書簡を送り、法輪功の集団弾圧を命令、執行した江沢民元国家主席の刑事責任を追及するよう求めていると報じたが、ウィーン市でも19日、海外に住む法…

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