東京・JR新宿駅南口に国内最大の高速バス…
東京・JR新宿駅南口に国内最大の高速バスターミナル「バスタ新宿」がオープンした。周辺に散らばっていた19の高速バス発着所を集約し、駅と直結した。夏にはピーク時で1日1625便が発着、約4万人が利用するという。
新宿発の長距離バスや高速夜行バスに乗ることのある気流子も、下見を兼ねて行ってきた。駅南口から4階のターミナルへは、エスカレーターで楽にアクセスできた。重い荷物を持った時などは本当に楽だろう。
ターミナルは回廊状になっているが、電光掲示板で便の行き先、発車時刻、乗降場所が記号と番号で表示されている。インフォメーションデスクもあり、発券所や待合室も広々として快適だ。ビルの中には、洒落た感じのカフェやレストランもある。
高速バスは、低料金と夜行便では時間の節約になることが売りだ。その代わり、ゆったり感や快適さは望めない、というのが相場だった。
まして旅のリッチな気分や非日常的な高揚感などは期待できなかった。しかし、バスタ新宿は、そんなイメージを変えてくれそうだ。
海外では、長距離バス利用は日本以上だ。乗客でごった返す韓国ソウルの江南高速バスターミナル、英ロンドンのビクトリア・コーチ・ステーションなどが思い浮かぶ。バスタ新宿の開業で、長距離バスに慣れた海外からの旅行者が、東京から地方へと向かう流れに拍車が掛かることを期待したい。