過激派団体が反五輪デモ


都庁前 代表辞退の呼び掛けも


都庁前で行われた五輪開催反対デモ。「AWC」ののぼりも見えた=23日午後、東京都新宿区(川瀬裕也撮影)

都庁前で行われた五輪開催反対デモ。「AWC」ののぼりも見えた=23日午後、東京都新宿区(川瀬裕也撮影)


 東京五輪開幕まで1カ月となった23日、五輪の中止を求める複数の過激な団体や市民らが都庁(新宿区)周辺でデモを行った。呼び掛け団体には「反五輪の会」や「オリンピック災害おことわり連絡会」など、新型コロナウイルスの感染拡大以前から反対運動を続けてきた団体が名を連ねた。

 デモには200人余りが参加。「中止だ!東京五輪」などと書かれたプラカードを掲げ、東京大会の中止を求めたほか、五輪・パラリンピックそのものを廃止すべきだとの声も上がった。また参加者には、アスリートたちに五輪代表辞退を要求するよう呼び掛けるビラや、天皇制や原発の廃止を求める団体のチラシが配られた。

 現地に集まった団体の中には、新左翼系の共産主義者同盟「AWC(アジア共同行動)」などののぼりが目立った。一部では同時刻に街宣を行っていた団体と、五輪開催をめぐって言い合いになる場面もあった。