ボリビア大統領選挙 反米左派モラレス氏の過半数獲得はならず


12月に決選投票

 南米ボリビアで20日、現職の反米左派エボ・モラレス大統領(59)の任期満了に伴う大統領選挙が実施された。即日開票の結果、選挙は4選を目指すモラレス氏と中道のカルロス・メサ元大統領(66)による決選投票に持ち込まれることになった。決選投票は12月15日に予定されている。

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20日、ボリビア中部チャパレの投票所に姿を見せたモラレス大統領(AFP時事)

 選管発表によると、開票率83%の時点での得票率はモラレス氏の45%に対してメサ氏は38%。1次選挙で当選するためには、モラレス氏が有効票の過半数を獲得するか、40%以上の票を得た上で次点候補に対して10%以上の得票差を付ける必要があった。

 ただし、モラレス氏は、自身の支援者らに対して勝利宣言を行うと同時に、決選投票は必要ないと主張している。

 モラレス氏は、2005年にボリビア初の先住民系大統領として当選すると、ポピュリズム的な政策を打ち出し、低所得層と先住民系からの強い支持を得て、長期政権を築いてきた。天然ガスの国有化と豊富なリチウム資源をはじめとした資源ブームなども手伝い、低所得層や零細農家への支援策などを次々と打ち出し、好調な経済も政権を後押しした。

 ただし、強権的な政治手法は批判も集めており、今回の選挙では、自身の4選出馬を認めさせるために強引に進めた国民投票(2016年)で、初の敗北を喫した。本来であれば、モラレス氏の4選出馬は憲法違反にあたるが、自身が影響力を持つ最高裁に出馬を認めさせた。

(サンパウロ 綾村悟)