深刻化するベネズエラの人道危機
編集局 2019/4/11 写真|北米・中南米 [会員向け]
反米左派マドゥロ大統領と野党指導者グアイド国会議長の対立で政情不安が続くベネズエラ。国際人権団体は「想像を超える」人道危機だとして国連に支援を訴えている。(サンパウロ・綾村悟)
南米北部に位置するベネズエラは、中東のサウジアラビアを超える世界最大の原油埋蔵量を誇る。だが、原油安や「21世紀型の社会主義」を目指し、社会保障に過度な比重を置いたことなどから財政が破綻、深刻な経済危機に見舞われている。ハイパーインフレと外貨不足で食料や医薬品は不足。隣国ブラジルやコロンビアには350万人を超える難民が流入し、その対応は周辺国の大きな負担となっている。
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