“家族で食卓”健康に好影響


カナダ調査報告

 感謝祭の連休を家族と過ごしストレスを溜(た)め込んでいる向きもあるかもしれない。しかし21日に米医療協会ジャーナルに発表されたカナダの調査報告によると、機能不全に陥った家族でも、食卓を囲むことにより、より健全な食が促進されるという。

 オンタリオ州ゲルフ大学家族関係応用栄養学部キャサリン・ウォルトン氏(栄養士)らのグループは両親と共に住む14~24歳の2700人を対象に調査したところ、家族で食卓を囲む頻度が高ければ高いほど、テークアウトやファストフードを食べる機会が減り、野菜や果物の摂取量が多くなり、健康に好影響を与えることが明らかになった。この傾向は、機能不全に陥った家庭でも同じく見られた。家族の食卓を妨げているものとしては、両親の残業、放課後の活動、食事計画の不在などが挙げられている。カナダは米国と並ぶ肥満国で、若者の20%が過体重か肥満である。

(ワシントン・タイムズ特約)