ベネズエラ、最高裁襲撃グループ逮捕


首謀者の生死は不明

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 ベネズエラ国家警察は15日、首都カラカスの最高裁施設などをヘリコプターから攻撃した元警察官オスカル・ペレス容疑者(36)をはじめとする犯人グループの潜伏先を急襲、犯人全員を逮捕もしくは射殺したと発表した。現地からの報道によると、首謀者のペレス容疑者は、警察部隊との銃撃戦で怪我(けが)をしたが生死は不明だという。銃撃戦で、当局側にも死者が2人出た。

 ペレス容疑者は、急襲を受けている様子をインターネット交流サイト(SNS)に投稿、血まみれの顔や姿を写しながら「投降しようとしているが受け入れられない」「(ベネズエラ国民よ)希望を捨てるな」などと発言、命の危険が迫っていることを伝えていた。政府関係者は、同容疑者が先に発砲したと主張している。

オスカル・ペレス

オスカル・ペレス容疑者=2017年7月、カラカス(AFP=時事)

 ペレス容疑者は昨年6月、反米左派マドゥロ大統領の辞任を求める反政府デモが続く中、仲間らと共にヘリコプターで最高裁の上を飛びながら、手投げ弾や機関銃などで攻撃した。

 最高裁への攻撃後、同国政府はペレス容疑者らを「米国の支援を受けたテロリスト」などと非難、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて犯人グループを国際手配していた。

(サンパウロ綾村悟)