ルラ元大統領 圧勝の可能性も 10月のブラジル大統領選
ブラジルの調査会社「PoderData」が20日に公表した最新の世論調査によると、労働党の左派ルラ元大統領が支持率で、右派の現職ボルソナロ大統領を大きく引き離しており、10月に実施される大統領選で投票上位2人による決選投票を待たずに第1回投票でルラ氏が勝利する可能性があるという。
「きょう投票が行われたら誰に投票するか」との質問でルラ氏が42%を獲得、ボルソナロ氏が28%となっており、ルラ氏の得票率は先月の調査から2ポイント上昇した。ボルソナロ氏の得票率は先月の30%から2ポイント落ちている。
一方、支持率の調査では、ルラ氏が有権者から45%の支持を得ており、これはボルソナロ氏を含む全ての候補の支持率合計と同じ。ブラジル大統領選挙の規定では、過半数の有効票を獲得すれば第1回投票で当選が確定することになっており、ルラ氏が第1回投票で当選する可能性が出てきた。
また、ブラジルメディアは、ルラ氏が副大統領候補として、かつての政敵で06年の大統領選挙(ルラ氏が当選)で決選投票を戦った社会民主党の中道左派アルキミン元サンパウロ州知事を起用する可能性が高いとみている。
(サンパウロ 綾村悟)