南米サッカーの祭典が開幕、選手らから陽性者続出


 南米大陸10カ国の代表が集まるサッカーの祭典「コパ・アメリカ2021」が13日にブラジルで開幕した。7月10日に決勝戦が行われる。

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サッカーの南米選手権が開幕。無観客で行われたブラジル―ベネズエラ戦=13日、ブラジリア(AFP時事)

 開幕戦となったマットグロッソ州クイアバ市の「パンタナール競技場」では、ブラジル代表とベネズエラ代表が対戦した。試合は、ブラジルのエースのネイマール選手が全てのゴールに絡む活躍を見せ、ブラジルが3―0で快勝した。

 一方、南米全体が新型コロナウイルスの感染拡大で苦しむ中で開催された大会は、さまざまな波紋を呼んでいる。試合前の会見では、ブラジルのカゼミロ主将(レアル・マドリード)が、コロナ禍の中でブラジル開催を決めた南米サッカー連盟(CONMEBOL)に対する不満を表明した。

 ブラジル代表の試合は無観客で行われたが、競技場の外では、看護師らがプラカードを手に大会開催反対を呼び掛けた。ブラジルは感染拡大「第3波」のただ中にあり、連日8万人以上の新規感染者と2千人以上の死者を出し続けている。

 大会期間中は、ブラジル保健省の指導により、入国時と48時間ごとのPCR検査が各国の選手団に義務付けられているが、12日には、ベネズエラ代表選手とスタッフから13人の陽性者が見つかった他、ボリビア代表からも3人の陽性者が出た。さらに、13日には、コロンビア代表からも2人の陽性者が出ている。

(サンパウロ・綾村悟)