中国製ワクチン 有効性50%以上を確認
ブラジル 偽物も出回る
ブラジル・サンパウロ州政府は23日、中国の製薬会社シノバク・バイオテック社が、ブラジル国内で実施している新型コロナウイルス対応ワクチン「コロナバック」の最終治験結果に関して、有効性50%以上を確認していると記者会見で発表した。
コロナバックは、サンパウロ州政府が独自にシノバク社と契約を行っているもの。最終治験と国内生産をサンパウロ州にあるブタンタン生物研究所が担当している。
一方、リオデジャネイロで、新型コロナ対応ワクチンの偽物が出回っていることが分かった。ブラジル・フォーリャ紙23日付が報じた。
当該の偽ワクチンは、リオデジャネイロの路上において、1本50レアル(約1000円)で取引されていることが見つかったもの。フォーリャ紙が掲載した偽ワクチンの写真によると、偽ワクチンの箱には、中国語と英語で「ベロ細胞を利用した新型コロナ不活性化ワクチン」「中国生物研究所有限責任公社製」などと書かれている。
ブラジルでは、まだどのワクチンも国家衛生監督庁(ANVISA)が認可しておらず、最初の認可は1月末以降になる見通しだ。
(サンパウロ 綾村悟)