全50州・首都の結果が「判明」、トランプ氏は法廷闘争を継続


 米CNNテレビなどは13日、大統領選で南部ジョージア州(選挙人16人)をバイデン前副大統領(77)、同ノースカロライナ州(同15人)をトランプ大統領(74)がそれぞれ制したと報じた。これにより全米50州と首都ワシントンについて結果を示した。獲得したとされる選挙人は、トランプの232人に対し、バイデン氏は306人で74人上回った。ただ、トランプ氏の選対陣営は接戦となった州で法廷闘争を続けており、結果はまだ確定していない。

13日、ホワイトハウスで記者発表を終えたトランプ米大統領(AFP時事)

13日、ホワイトハウスで記者発表を終えたトランプ米大統領(AFP時事)

 ジョージアで民主党が勝利すれば、1992年の大統領選でビル・クリントン氏が共和党のブッシュ(父)氏を破って以来28年ぶりとなる。ただ、同州は、僅差だったことから、手作業による再集計が行われている。同州では、開票がほぼ終了した時点でバイデン氏が約1万4000票上回っている。

 またトランプ陣営は、東部ペンシルベニア州(同20人)や中西部ミシガン州(同16人)、西部アリゾナ州(同11人)、同ネバダ州(同6人)など接戦となった州で不正投票があったなどとして訴訟を起こしている。トランプ氏が勝利するには、バイデン氏が獲得したと報じられたこれら州のうち少なくとも3州で勝つ必要がある。

 トランプ氏は同日、バイデン氏が「勝利」を宣言した後、初めて公の場で発言し、「どちらの政権になるかは、時間が明らかにする」と述べるにとどめ、質問は受け付けなかった。

 トランプ氏は13日、ツイッターで多くの州で導入されている集計機により「何万もの票が盗まれた」などと主張。また14日にワシントンで予定されている支持者の集会について言及し、「多大な支援に心が温まる。立ち寄ってあいさつするかもしれない」とつづった。

(ワシントン 山崎洋介)