森林火災で生息地が焼失 、絶滅危惧種のスミレコンゴウインコ ブラジル
ブラジル南東部にある世界自然遺産パンタナールで続いている森林火災により、絶滅危惧種に指定されているスミレコンゴウインコの一部生息地がほぼ焼失していたことが分かった。スミレコンゴウインコは全身が青い羽で覆われており「青い宝石」とも呼ばれる。ブラジルのフォーリャ紙が16日付で報じた。
森林火災の被害を受けているのは、マットグロッソ州にあるペリガラ牧場。同牧場は世界最大のスミレコンゴウインコの生息地として保護に取り組んでおり、ブラジルに生息する全個体のうち15%に当たる同インコのすみかとなっていた。
森林火災により、2万5000㌶の牧場のうち7割近くが焼失してしまったという。
(サンパウロ 綾村悟)