ブラジル高官が感染、米大統領夕食会に同席


 ブラジル政府は12日、ボルソナロ大統領の側近、ファビオ・バインガルテン大統領府広報局長(44)が新型コロナウイルスに感染していたことが分かったと発表した。

バインガルテン氏

バインガルテン氏(AFP時事)

 バインガルテン氏は今月、ボルソナロ氏の訪米に同行。トランプ大統領がフロリダ州にある自身の別荘で開いた夕食会にも同席していた。バインガルテン氏のインスタグラムには、トランプ氏やペンス副大統領と一緒に撮影された写真が掲載されている。

 ブラジル政府はこの状況を米政府に伝えたが、トランプ氏は「(感染の)心配はしていない」と語っている。

 ブラジル現地紙によると、バインガルテン氏は帰国後に微熱などの風邪に似た症状が出たため、自宅があるサンパウロ市内の病院で検査を受けた。現時点での症状は軽いという。

 ボルソナロ氏と訪米グループも経過観察の対象となっており、同氏は12日に検査を受けた。ボルソナロ氏に感染を疑わせる兆候は出ておらず、13日にも検査結果が判明する見通し。

(サンパウロ 綾村悟)