新型コロナも退散!? ネパールのホリフェスティバル
3月最初の満月の日だった9日、ネパールでヒンズー教の故事に由来する恒例祭事のホリフェスティバルが行われた。陰謀にもかかわらず生き残った善なる王子を人々が色粉や色水を掛けて祝ったことにちなむ儀式で、群衆がお構いなしに色を塗り合った。
今年は世界的な新型コロナウイルスの感染拡大から、ネパール政府は大規模集会の自粛を要請する声明を発した。このため、首都カトマンズでは例年より人の集まりは少なかったが、色の掛け合いで街中に悲鳴や歓声が響いた。
ネパール人の一人は「コロナウイルスもこのお祭りの熱気で退散するだろう」と興奮気味に語っていた。
(カトマンズ・寺前克彦)