アイオワ州でブティジェッジ氏リード
民主党指名候補者選び初戦
11月に行われる米大統領選に向けた民主党の指名候補者選びの初戦となるアイオワ州党員集会での新たな途中集計結果が4日夜、発表された。開票率71%の段階で、ブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長(38)が26・8%でリードし、サンダース上院議員(78)が25・2%で追う展開になっている。
ウォーレン上院議員は18・4%で3位、全国レベルの世論調査で支持率トップのジョー・バイデン前副大統領は15・4%で4位と伸び悩んでいる。
大方の予想を覆しトップを走る若手のブティジェッジ氏は、序盤戦で勢いに乗るため同州に資金や人員を集中させた戦略が奏功した。同氏は次の予備選が11日に開かれるニューハンプシャー州で「この結果はわれわれの選挙活動の驚くべき勝利を表している」と語った。
暫定的な結果ながらもブティジェッジ氏が躍進する一方、同じく中道派のバイデン氏の結果が低迷することで、これまで支持率トップを走ってきた同氏の立場が揺らぐ可能性もある。
党員集会は3日に開かれ、同日深夜にも大勢が判明する見通しだったが、集計過程でトラブルが発生し、公表が見送られていた。民主党州委員会のトロイ・プライス委員長は4日の記者会見で発表の遅れを謝罪したが、最終結果の公表の見通しは明らかにしなかった。
一方、トランプ大統領は民主党が初戦のアイオワ党員集会で混乱したことについて4日、「紛れもない大惨事だ。昨晩、アイオワで非常に大きな勝利を収めた唯一の人物は『トランプ』だ」とツイートした。
(ワシントン 山崎洋介)