日本タンカー、ホルムズ海峡近くで砲撃受ける


乗組員らは無事

 原油輸送の大動脈である、イランのホルムズ海峡近くで13日午前6時45分(日本時間午前11時45分)ごろ、日本の会社が運営する石油タンカーなど2隻が砲弾による攻撃を受けた。日本の経済産業省は、日本関係の貨物を積んだ船2隻が攻撃を受けたと発表した。

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攻撃を受けたとされるタンカーから立ち上る黒煙=13日、国営イラン放送が報道(AFP時事)

 被害を受けたのは、国華産業(東京都千代田区)が運航するパナマ船籍のケミカルタンカー「KOKUKA Couraeous」と、ノルウェーの海運会社が運航するタンカー。CBCテレビなど中東メディアによると、両タンカーで複数回の爆発が起き火災が発生した。

 「KOKUKA Couraeous」は、喫水線付近の2カ所に被弾、フィリピン人乗組員21人は全員、付近を航行中の船の救命ボートで救出された。国土交通省によると同船はサウジアラビアからシンガポールに向けメタノール2万5000㌧を運ぶ途中だった。

(カイロ 鈴木眞吉)