イラン・イラク国境でM7・3 死者400人超、救助難航


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 イランとイラクの国境地帯で12日午後9時18分(日本時間13日午前3時18分)、マグニチュード(M)7・3の強い地震があり、イラン・イラク当局によると、これまでに少なくとも400人が死亡、約7000人が負傷した。

 震源は、イラク北東部ハラブジャの南西約30㌔の国境近いイラン西部で、震源の深さは約25㌔。イランでは395人が死亡、6600人が負傷した。イラク国内北部クルド自治区のスレイマニヤ州では少なくとも30人が死亡、負傷者は500人以上との一部報道もある。邦人の被害者は今のところ報告されていないという。

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13日、イラン西部ケルマンシャー州サルポレザハブで、大地震によってつぶれた自動車(AFP=時事)

 最大の被害が出ているのは、イラン西部ケルマンシャー州の町カスレシリンとアズガレ。同州ではレンガ造りの家屋が多く、倒壊した家屋の瓦礫(がれき)の下敷きになるなどの被害が多発。停電も各地で発生した。

 現地では地滑りや土砂崩れも発生、道路も寸断され、救助活動が困難な状況にあることから、死傷者数は今後も増える可能性がある。

 震源付近は、アラビアプレートとユーラシアプレートの境界線で、1500㌔㍍にわたる断層があるとされる。

(カイロ鈴木眞吉)