独裁体制下の安定に後戻りする中東、西側諸国の責任指摘する英ネット紙


 アラブの春の契機となり、「唯一の成功例」「アラブの春の優等生」などと注目された北アフリカ、チュニジアで昨年5月、クーデターが発生し、首相が解任され、議会が停止された。若年層を中心とする国民の多くが、独裁政権崩壊後、経済的恩恵にあずかれず、政府に強い不満を抱いたことが背景にあるとされている。原因は政府など権力者の腐敗に対する若者の不満だ。

 バシル長期独裁政権を崩壊に追いやったスーダンでも昨年、クーデターで首相が連行され、軍の指導者をトップとする暫定評議会が発足した。ところが、国民からの軍政への抗議がやまず、首相が復職するという珍しい現象も起きた。


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