非常事態宣言をイスラエル検討 コロナ新変異株
イスラエルのベネット首相は26日、南アフリカで新型コロナウイルスの新たな変異株が検出されたことを受けて、専門家と対応を協議し、非常事態宣言を発令する可能性を示唆した。
ベネット氏は26日、声明で「われわれは現在、非常事態の危機に瀕(ひん)している。迅速かつ強力に行動することが最優先の原則だ」と述べた。また、新たな変異株はデルタ株よりも感染力が強いとして、国民に対し、今後予想される急速な感染拡大に備えるよう求めた。
イスラエルでは、これまでに東アフリカのマラウイからの帰国者など4人の新たな変異株感染が確認されている。
イスラエル政府は、南アフリカなど7カ国との往来を原則禁止し、これらの国々からの帰国者には、ワクチン接種の有無にかかわらず10日間の隔離を義務付けた。
(エルサレム 森田貴裕)