イスラエル、ガザ空爆を続行
地上作戦も検討、戦闘部隊増強
イスラエル軍は13日、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム根本主義組織ハマスの関連施設やハマス軍司令官の自宅などを標的に空爆を続行したと明らかにした。イスラエルのニュースサイト「タイムズ・オブ・イスラエル」が同日、報じた。
ガザ保健省によると、空爆が始まった10日以降、これまでに子供17人を含む83人が死亡、487人が負傷した。
一方、ガザ地区からは、12日夜から翌朝にかけても、イスラエルへ向けて150発以上のロケット弾が発射され、うち1発が中部ペタフ・ティクバのアパートを直撃し、8人が負傷した。
イスラエル政府は12日、ロシア外務省を介したハマスによる停戦の提案を拒否しており、ネタニヤフ首相は、ガザ地区のハマスとイスラム聖戦を標的とした軍事攻撃を強化するとしている。
ガザへの地上作戦も検討されているもようで、イスラエル軍はガザ境界地帯の戦闘部隊を増強している。
これまでガザ地区からは10日以降、1500発以上のロケット弾が発射されている。テルアビブでは、サイレンが鳴り響き、住民は防空シェルターに避難した。ミサイル防空システム「アイアンドーム」によって迎撃できなかったロケット弾が、テルアビブ近郊や南部アシュケロンなどの住宅や車に直撃し犠牲者も出た。
(エルサレム・森田貴裕)